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今年の夏の大災害 [感想・所感]

 8月7日の立秋を過ぎ、15日のお盆を越えて、23日には処暑を向かえた。

 立春を過ぎると、梅雨明け宣言が発表されない為、今年も東北地方では梅雨明け宣言が発表されぬままの立秋であったようだ。

 今年の梅雨明けは九州南部で7月12日頃、関東では14日と平年より共に1日、一週間ほど早かったものの、九州北部や中国・四国、近畿など平年比2週間から3週間ほどずれ込んだ梅雨明けである。

 また、九州北部や中国地方を7月の19日~26日にかけて集中豪雨があり、死者・行方不明者が多数でるという大惨事になってしまった。

 原因は、エルニーニョによる太平洋高気圧の力が弱く、九州北部あたりに梅雨前線が停滞し、湿舌と呼ばれる現象が発生した為積乱雲が次々に発生。長期間にわたり中国・四国・近畿・関東・東北地方まで雲が発生し至る所で集中豪雨となってしまった。

 この為、代表的な被害と言えば福岡空港では一時間に116ミリという猛烈な雨を観測し、山口県では一時間当たり70ミリ前後、一日に300ミリ近くを観測するといったものであった。その為国道や高速道を中心に至る所で通行止めや土砂災害が発生、川に流されるや土石流の発生で巻き込まれ犠牲者が出るなどして多数の死傷者が出てしまった。

 この豪雨でライフラインは寸断され、現在でも土砂崩れの危険がある場所も多数あり、復旧するまでは当分時間がかかるようである。ボランティア派遣があるほど激しいものであった。

 被害は農林水産業にまで及び、有明海では大雨の影響と思われる赤潮が発生したり、現在も日照不足のため野菜や米といった農作物にまで、生育不良や農地復旧による価格高騰など深刻な影響を及ぼしている。

 気象庁はこの豪雨を『平成21年7月中国・九州北部豪雨』と命名。政府は8月25日に6月から8月初旬までの豪雨を激甚災害に指定し、復興を援護する事を決めているようだがなかなか復旧は進んでいないのが現状である。

 また、8月11日午前5時頃には、東海地震を思わせる静岡県を中心とした最大震度6弱の地震が発生している。気象庁はこの地震については東海地震との関連はないとの見解を示しているものの、大きな揺れが観測されている。

 処暑を過ぎた頃から朝晩を中心に涼しくなり、昼間でも太陽の下に居ても暑さの峠を越えたと実感するほどになって来た。やはり昔からの言い伝え通りになっているようだ。そうなればもう一つの災害の特異日ともなっている処暑のことを考えなければならない。

 これからが台風災害の季節となり、また新型インフルエンザが流行の兆しを見せはじめ、沖縄県では警報が発令されるほどになっている。体調管理をしっかりすると共に、豪雨災害や地震の被害にあった方には早期の復興を心から願わずにはいられない。

 『災害は忘れた頃にやって来る』という名言がある。災害の恐ろしさを知り、その上で出来る準備と心構えはしっかりしておきたいと考えさせられる夏であった。

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