SSブログ

第45回衆議院議員選挙 [感想・所感]

 そろそろこの事を書いても差し支えないだろう。

 先日の8月30日には天下分け目と呼ばれていた第45回衆議院総選挙が行われた。

 前回の参議院選挙で民主党が議席数で逆転を起こし捻れ国会が始まり、衆議院の前哨戦と言われている7月に行われた東京都議会議員選挙でも民主党候補が多数当選、第一党となり、自民党をじわりじわりと脅えさせていた。

 この衆議院議員選挙に関しては昨年の10月ぐらいから言われ続けていたが、当時の総理大臣である麻生総理が決断されず、先延ばしにされていたものである。

 実際の任期としては今年の秋までとなっており、遅くとも一年以内には実施される見通しだったのであるが、10月選挙やら、年明け選挙、2月選挙、4月選挙と言われ続けていたが、7月21日にようやく衆議院解散となり、8月30日投開票が決定された。

 その間、北朝鮮のミサイル(衛星)打ち上げ問題や、2008年の11月4日にはアメリカ大統領選挙で民主党のオバマ議員が当選によるアメリカ初の黒人大統領の誕生、アメリカのバブル崩壊によるリーマンショック、新型インフルエンザの世界規模での流行など世界でも政治的にも国際的にも波乱があった一年であった。

 日本でも2008年の6月には日本初の参議院での問責決議案が成立したり、献金事件が明るみに出たり、日本郵政の人事をめぐる総務大臣の更迭などと怒涛の年であった。

 そんな中行われた衆議院議員選挙は、私の記憶が正しければ真夏の8月という現在の憲法制定後無かった時期の選挙であり、解散から総選挙まで40日と言う憲法上最長の日数を用いた選挙であった。また各マスコミや議員からは、『崖っぷち解散』や『四面楚歌解散』、『そのまんま解散』などと言われ、麻生総理や自民党を揶揄される状態となっていた。

 それと共に、投票日が近づくにつれ、マスコミはこぞって選挙予想や世論調査を実施、民主党有利で自民党野党陥落のニュースを連日のように報道するほどの加熱振りを見せていた。

 ここは私の感想であるが、各政党が選挙演説を行っていたが、自民党は民主党の批判を繰り返し行っている印象が強く、選挙演説時点で与野党逆転が起こっているかのような感覚を憶えている。

 後日、選挙結果と共に発表された投票率でも、意識の高さなどから投票率69%台と高い数値が出たほか、期日前投票でも有権者の20%近くと言う現在の選挙制度になってから最高の投票率であったようだ。

 開票結果としては皆さん御存知の通り、民主党が総議席数の60%以上の308議席を獲得するなど大躍進を果たし第一党になり、前回の選挙の自民党を思わせるような『小沢チルドレン』と呼ばれる新人議員が100人以上誕生している。

 対する与党の自民党や公明党は、閣僚経験者や大物議員、小泉チルドレンと呼ばれた人の落選が次々に報道され、自民党で119議席、公明党で21議席と各党とも結党以来の最低数になった他、自民党は初の第一党陥落を経験した。

 私の好きな考え方の一つの中に『将とは国の輔なり』と言うものがある。指揮官である首相と党員との仲が悪ければ必ず何をするにしても支障が出るであろう。この言葉は今から数千年も昔の人の言葉だが、今回の自民党にとっては頭の痛い言葉では無いだろうか。

 『兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり。』当時の首相にはこの言葉を送りたい。今となっては後の祭りであるが、結党初の野党になり大怪我をした自民党がどのように立ち上がり復活するのか楽しみに見て行きたい。

 また、9月16日にも総理大臣へ任命され、初の内閣人事を行う民主党党首も、社民や国民新党と連立を組んで頑張ってもらいたい。マニフェストは国民との約束事である。難しい面や厳しい面があるだろうが、ぜひ各党と話し合いを行い出来る限り早期に実行して頂きたいものだ。

 国民の審判は下された。野党であった頃の経験と知識を生かし、新たな与党が問題山積の日本丸をこの先どのように舵取りしていくか楽しみにしたいと思うこの頃である。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

今年の夏の大災害あかえラーメン ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。