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待ちに待った・・・・・ [感想・所感]

 季節もようやく夏になってきたのであろう。今日気象庁は宮崎を含む九州・中国・四国・関東の一部が梅雨入りしたと発表した。これは平年より11日から1日遅く梅雨入りした事になるようだ。

 今年は降雨が少ない状態が続いている。6月に入り3日間ほど弱い雨を観測しているものの宮崎県の5月の降水量を見ると例年の3割程度しかなく依然として雨量が少ない状態が続いているのが現状である。

 宮崎県は熊本県との県境にある九州山脈のお陰で、よほどの事が無い限り深刻な水不足になりにくい土地柄ではあるが、農家にとって見ても街路樹の草花にとって見ても梅雨入りは待ちに待ったものと言えるであろう。

 また、話によると四国のある地域ではダムの貯水率が50%を切っていて取水制限が始まったと聞いている。こちらに取っても待ちに待った梅雨入り宣言だったのかもしれない。

 丁度今日から数日間は雨の予報が続いている。ある程度まとまった雨が降り貯水率が回復してくれるのを願いたい。

 しかし残念な話もある。今年の梅雨は気象庁の予想では少雨であり、例年に比べて雨量が期待出来ないと言う。今までの雨量が少ない状態なので各担当者にとっては頭の痛い夏になるかもしれない。

 梅雨の時期に雨量が少ないとなると、夏から秋に掛けての台風を含む長雨や大雨が心配なのは私だけであろうか?

 実は宮崎県は2005年に歴史的にも大きな水害が起こっている。9月に九州に接近していた台風14号は速度がゆっくりであった事と秋雨前線を刺激した結果、宮崎県は台風接近前から長期間に渡り大雨になっていた。その為、台風接近時は宮崎市を流れる一級河川の大淀川が計画水位を超えてしまったのである。

 大淀川をはじめとする多くの河川の氾濫や崖崩れが懸念された為、宮崎市の下流地域を含む県内各地で約1万5千世帯に避難勧告が出され、約5万世帯に避難指示が出るほどであった。

 また、大淀川の支流である大谷川や瓜田川は、そのままであれば大淀川が氾濫の恐れがあるのと、逆流による川の氾濫が予想された為水門を閉じポンプでの排水作業になったのである。、しかし雨足は衰える事が無く排水量を大きく超える雨量となり氾濫してしまったのである。

 そのため、全半壊の建物は3500棟を超え、床上・床下浸水の被害にあったのが4000棟を超える大惨事な結果となってしまった。

 また台風が去った後は、浸水の為使えなくなった電化製品をはじめ、畳やゴミなどが道路に数キロにわたり置かれる事となった。また、公衆衛生面に関しても悪い状態が続いたほか、浸水した地域にあった浄水場が機能を停止してしまい、宮崎市内では断水が起こった状態となってしまった。

 科学が発達し、宮崎は台風銀座と呼ばれ台風や大雨に対し整備がなされた地域であったにもかかわらず、大きな被害が出てしまったのである。自然現象の恐ろしさを改めて見せ付けられた災害の一つであった。

 少雨・大雨共に施設や設備の充実は必須である。だが、各人が災害の実態を知ると共に情報収集を行い、個人で出来る節水の工夫や災害に対する備え、非難経路の確認等は必ず必要であろう。

 諺に『過ぎたるは及ばざるが如し』とある。何事も適度な量と間隔であるのが一番であろう。しかし雨に関しては昔からの信仰である“てるてる坊主”に祈り、頑張って貰うのが一番かもしれないと考えた一日であった。

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